久保、回復食を母に初めてお願い “おふくろの味”で世界獲りだ!
「ボクシング・WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(9日、エディオンアリーナ大阪)
前日計量が8日、大阪市内で行われ、挑戦者で同級8位の久保隼(27)=真正、王者のネオマール・セルメニョ(37)=ベネズエラ=ともに一発でクリアした。
久保は“おふくろの味”で胃袋を満たし、決戦に挑む。「ようやく(減量が)終わった。あとは明日に備えるだけ。自分のボクシングを貫けば、おのずと結果はついてくる」と確信を込めて話した。
会場には京都の実家から母知美さん(51)が野菜スープや弁当、果物を携えて駆け付けた。2日前に久保から連絡を受けたといい、回復食を要望されるのは「今回が初めて」と目を丸くした。スープはコンソメをベースにトマト、ニンジン、キャベツなど野菜をふんだんに使用した栄養満点の一品。慣れ親しんだ味を流し込み「わざわざありがとう」と母に頭を下げた。
この日27歳の誕生日を迎え、中継局から贈られたケーキに照れ笑いを浮かべた。華々しいKO勝利で門出を祝いたいところだが「あくまで勝つことが目的。失うものはないし、やるべきことをやるだけ」。初の世界戦にも気負いとは無縁だった。