小西伶弥が日本ミニマム級新王者 アマエリート谷口に逆転判定勝ち

9回、谷口将隆の顔面を小西怜弥の右が捉える=エディオンアリーナ大阪(撮影・神子素慎一)
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 「ボクシング・日本ミニマム級王座決定戦」(9日、エディオンアリーナ大阪)

 WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチのアンダーカードで日本ミニマム級王座決定戦が行われ、同級1位・小西伶弥(23)=真正=が2-0の判定で、2位・谷口将隆(23)=ワタナベ=を下し、新王者となった。

 現WBO世界同級暫定王者・福原辰弥(本田フィットネス)が返上したベルトを争う両者はともに23歳で神戸出身。龍谷大主将から華々しくデビューしたアマエリート出身の谷口に対し、小西はプロたたき上げ。サウスポーの谷口の左ストレートに前半苦しんだが、後半手数で追い込み、全勝対決を制した。

 5回終了時の公開採点では48-47、49-46で2人が谷口、48-47で1人が小西。6回に偶然のバッティングで右目上をカットした小西はこれにもひるむことなく、ボディー攻撃を中心に挽回に出る。

 終盤は両者密着しての打ち合い。スタミナ、手数で上回った小西が前半の劣勢を覆し、僅差でベルトを獲得した。最終的なポイントは96-94が2人、95-95が1人。

 「谷口選手と決まった時からプレッシャーがあり、絶対勝つと言っていましたけど、怖かった。(前半)ポイントを取られても、手数で押し切ろうと思っていました。自分の名前がコールされても信じられなくて…喜びの気持ちでいっぱいです」と気迫の逆転劇を振り返った。試合解説を務めた真正ジムの先輩、元世界3階級王者の長谷川穂積氏にリングサイドから写真撮影を求められるとベルトを巻いて満面の笑みを浮かべた。

 小西の戦績は13戦全勝(5KO)。谷口は7戦6勝(4KO)1敗。

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