WWE・中邑、元同僚・柴田の重傷に「危険な技の応酬を変える時期」
米国の世界最大手プロレス団体WWEで活躍する元新日本プロレスの中邑真輔(37)が13日、米国で、日本メディアの合同電話インタビューに応じた。
昨年4月にWWEでデビューした中邑は第3ブランドNXTで中心選手として活動し、今月5日に2大ブランドの1つであるスマックダウンに登場。“1軍”デビューを果たした心境を「やっとという感覚はあるんですけど、NXTで1年間しっかり基礎を固めて、やってきたからこそだと思う」と話した。
スマックダウンデビュー前のNXT大会では観衆から「サンキュー、真輔」との声援を送られており、「1年間やりきれたという感じ。NXTをレベルアップさせるために配置されたと受け取っていたので、その仕事はという気持ちもあります」と満足げだった。
12日(現地時間11日)のスマックダウン大会ではWWE世界ヘビー級王者のドルフ・ジグラーの前に現れて挑発しており、抗争に発展することが予想される。そのジグラーの印象は「見ての通り、サイズは自分の方があるんですけど、機動力とかレスリングのベースは信頼出来る技術を持っていると思う」と話した。
戦ってみたい相手は、自身と同じく新日本から移籍したAJスタイルズを真っ先に挙げ、「お互いにWWEという環境に入って、新しい成長もあるだろうし、それをお互いにぶつけてみたい」と、新日本以来となる再戦を心待ち。他にもランディ・オートン、ジョン・シナらトップ選手の名も挙げた。
6月30日と7月1日には両国国技館でWWEの日本公演が予定され、凱旋も期待されるが、「行けるのかな。ロウ(もう一方の2大ブランド)と発表されてたから。何も報告されていないので」とのこと。それでも、「ぜひ行きたいと思っています」と熱望した。
また、新日本で3月に本間朋晃が中心性頸椎損傷、今月9日には柴田勝頼が硬膜下血腫と、元同僚が相次いで重傷を負ったことで、日本プロレス界の現状を心配。「日本のプロレスのスタイルというか、トレンドが危険な技の応酬になったところで、本間さんしかり、柴田さんしかり、重傷者が出てきているので、考えたり、変えていくことが必要な時期なんじゃないかと思う。柴田さんの受け身は心配なところだったんですけど、まさかこんな形で、というのはありましたね。100%がっつり受けてからバンプ(受け身)を取る。各レスラーも危険な技だったりとか、リスクを顧みない試合についてもう一度考える時期だと思う」との考えを示した。