井上尚弥 V5へフィジカル合宿をスタート「けがせずに強化を」
「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(5月21日、有明コロシアム)
5度目の防衛戦に臨む井上尚弥(大橋)が17日、静岡県熱海市内で弟の拓真、いとこの井上浩樹とともにフィジカル合宿をスタートした。20日まで5日間の予定。
初日のこの日はあいにくの雨で、予定していた砂浜での走り込みは中止。近くの施設で約2時間の体幹トレーニングを行った。試合を約1カ月後に控えた時期の合宿は異例だが、「前回、2月にやった後、調子がよかった。ケガをしないように強化できたら。(合宿が)終わって1カ月あるので、戻って体重調整とスパーリングという感じ」と話した。
体幹トレの内容は、チューブや太いロープを使ったもので、見た目は地味ながら効果は抜群。指導する高村淳也フィジカルトレーナーには、一昨年の暮れからコーチを受けており「軸がぶれることがあるので見てもらっています」(井上尚)と信頼を置いている。
高村トレーナーは「トータル的にパフォーマンスを上げるための練習です。筋肉、関節の使い方がうまくなればパンチがぶれなくなる。もともとバランスはよかったが、使い切れてなかった。でも、最初のころよりずっとよくなっている。『重くて速いパンチ』がテーマです」と、怪物をさらに進化させることを約束した。