人妻女子大生ボクサー 好川菜々が堺市長を表敬訪問 29日に初防衛戦

 世界ボクシング機構(WBO)女子世界フライ級王者の好川菜々(38)=堺東ミツキ=が17日、堺市の竹山修身市長(66)を表敬訪問し、29日に堺市・国際交流センター(ビッグアイ)イベントホールで同級1位のモンセラット・アラルコン(24)=メキシコ=と行う初防衛戦に向けて「今回もチャレンジャー精神で防衛に挑戦したいと思います。大声援を宜しくお願いします」と抱負を語った。

 好川は昨年10月9日に堺市産業振興センターで行われた2度目の世界挑戦で、当時8戦8勝と無敗を誇っていた李恩惠(韓国)を2-0の判定で破り、悲願の世界王座を獲得した。

 竹山市長は「あれからもう半年が経つんですね。あの感動をもう一度味わいたい。もちろん今回も最大限のサポートをさせていただきます」と全面支援を約束。好川も「世界チャンピオンになって市民栄誉賞をいただいたり、主人も感謝状をいただいたり夫婦共々堺市に助けていただいている。本当感謝の気持ちでいっぱい。まだまだ恩返しはできていないので、世界王座を手放す訳にはいかない。強い相手だけど皆さんの応援を力に変えて気持ちを強く持って戦いたい」と応え、最強挑戦者撃破へ決意をにじませた。

 また、好川の夫で元WBOアジア太平洋スーパーフライ級王者の野上真司トレーナー(41)は、試合会場での物販売り上げを堺市青少年指導員連絡協議会に募金すると発表した。日本初のチャンピオン夫婦として活動する2人は、以前から同協議会や難病指定を受ける患者を支援する活動を行っている。野上氏は「私たちは多くの方々のサポートを受けて夢を実現させる舞台に立たせていただいている。自分たちにできることは限られているが、少しでもお役に立てることがあれば協力していきたい」と話した。

 好川と野上氏は4月から近大通信教育学部短期大学部にそろって入学。“人妻女子大生チャンピオン”となった好川が夫婦の絆でベルトを死守する。

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