井岡一翔の挑戦者、61連勝中ノクノイ「必ずKOする」
「ボクシング・WBA世界フライ級タイトルマッチ」(23日、エディオンアリーナ大阪)
5度目の防衛戦に臨む王者の井岡一翔(28)=井岡=に挑戦する同級2位ノクノイ・シットプラサート(30)=タイ=が18日、大阪市内で練習を公開し、「必ずKOしようと思っている」と王座奪取を宣言した。
17日に来日したノクノイは66戦62勝(38KO)4敗と豊富なキャリアを持ち、05年から12年間無敗の61連勝を誇る。一方で30歳にして世界初挑戦、国外での試合も初めてだが「少し緊張しているが不安はない。楽しい気持ちの方が大きい。逃げずにリングの真ん中にいることを意識したい」と強気の姿勢は崩さなかった。
井岡の映像を「ほぼ全て見た」という挑戦者は「リズムが速く、ボディーを攻めるのが上手な選手」と王者の印象を語った。タイでは100ラウンドほどスパーリングを行い、減量もリミット(50・8キロ)まで残り1・4キロ弱と順調に進んでいるという。公開された練習では、軽めのミット打ちと1ラウンドのマスボクシングを行っただけで手の内は一切明かさなかった。
視察した井岡の父で所属ジムの一法会長は「上半身がしっかりしている。右ストレートと右アッパーは要注意。こちらもぬかりなくやっていく」。元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高氏(61)に並ぶ国内最多世界戦14勝に向けて気を引き締めた。