王者井岡、圧勝予告 世界戦14勝へ「格の違い見せたい」
「ボクシング・WBA世界フライ級タイトルマッチ」(23日、エディオンアリーナ大阪)
ダブル世界戦の前日計量が22日、大阪市内のホテルで行われた。WBA世界フライ級王座戦は、王者の井岡一翔(28)=井岡、ノクノイ・シットプラサート(30)=タイ=ともリミット(50・8キロ)でクリアした。
井岡は静かに燃えていた。ノクノイは61連勝の自信からか「自分を挑戦者に選んだ事を後悔させる」と言い放った。耳を疑うような言葉だったが、井岡は「挑戦者が強い気持ちで挑むのは当たり前。王者として受け入れて迎え打つのが僕の役割」と眉一つ動かす事なく受け流した。
挑戦者の軽口を封じる準備は万端だ。前日計量もリミットでクリア。「コンディションはベスト。(挑戦者の)そういう言葉は1ラウンドが始まったら全て自分に返ってくる。始まった瞬間(相手が)イメージしていたものと真逆の事が起きる」と圧勝を予告した。
具志堅用高に並ぶ国内男子最多タイの世界戦14勝へ「格の違いというか、ボクシングとしてレベルの高い試合を見せたい」。勝敗など問題外。問われるのは内容だと、十分理解している。