タパレス、計量失格で王座剥奪 王者涙ながらに「申し訳ない」
「ボクシング・WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(23日、エディオンアリーナ大阪)
ダブル世界戦の前日計量が22日、大阪市内のホテルで行われた。WBO世界バンタム級王座戦では挑戦者の大森将平(24)=ウォズ=がリミット(53・5キロ)を200グラム下回り一発パス。王者マーロン・タパレス(25)=フィリピン=は、再計量でも900グラムオーバーして王座を剥奪された。WBA世界フライ級王座戦は、王者の井岡一翔(28)=井岡、ノクノイ・シットプラサート(30)=タイ=ともリミット(50・8キロ)でクリアした。
世界初挑戦の大森が衝撃に見舞われた。王者のタパレスが計量失格で王座剥奪となった。WBOルールにより試合は行われ、大森が勝てば新王者、負けか引き分けで空位となる。
タパレスは公式計量1時間前に現れ、仮計量で550グラムオーバーを確認した。その足で減量に出掛け、調印式をすっぽかした。だが、定刻の計量では800グラム超の54・3キロで失敗。サウナで汗を出した再計量では、なぜかさらに増量した54・4キロでギブアップ。国内の世界戦で計量失格による王座剥奪は、13年12月の亀田大毅(亀田)-リボリオ・ソリス(ベネズエラ)戦以来8度目だった。
タパレスは「大森に申し訳ない」と、涙を流した。大森は「さみしさというか失望ですかね。イラッとしたけど熱くなったら負け」と冷静だったが、今回は自己最大12キロの減量を克服しており“王者”からベルトを奪えぬ悔しさはひとしおだ。
大森昌治会長は「2時間待って増えとるってなめとんのか、という思いはある」と怒りを隠さなかった。体重差は1・1キロもあるため、WBOに試合当日のタパレスの体重に上限を求めたが「王者は王座剥奪のペナルティーを支払っているし、WBOに当日計量のルールはない」と認められなかった。
同会長は「将平には勝つだけや!言うてます」。師弟は激怒をパワーに変えて闘う。
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