大森将平、11回TKO負け 減量失敗の前王者に屈す

11回、マーロン・タパレス(右)にコーナーへ追い詰められる大森将平。この後KO負けする=エディオンアリーナ大阪(撮影・田中太一)
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 「ボクシング・WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(23日、エディオンアリーナ大阪)

 ダブル世界戦のセミファイナルでWBO世界バンタム級タイトルマッチが行われ、同級6位の大森将平(24)=ウォズ=は11回16秒TKOで、前王者のマーロン・タパレス(25)=フィリピン=に敗れ、京都のジムから初の世界王者誕生とはならなかった。タパレスは計量に失格しており、王座は空位となった。

 22日に大阪市内のホテルで行われた公式計量では大森が難なく一発パスしたものの、タパレスがリミットの53・5キロを800グラムオーバー。再計量ではさらに増えて900グラム超過で失格となり、戦わずして王座を剥奪された。WBOルールに従い、大森が勝った場合は新王者。引き分けやタパレス勝利の場合は空位になることが確認され、試合は決行された。

 サウスポー同士の一戦は序盤から両者とも左強打を見せる。5回、大森のボディー攻撃で減量に苦しんだタパレスはダメージを負うが、グロッキー状態からも右フックを合わせてスリリングな展開となる。偶然のバッティングで4回にタパレスが右まぶた、7回に大森が左目尻をカットして流血戦になった。

 後半はタパレスがビッグパンチを当てる。10回には左ロングアッパーカットでダメージを与え、返しの右フックでダウンを奪った。ここはゴングに救われた大森だが、ダメージは深く11回開始直後に連打に晒されるとストップされた。

 両者は2015年12月に京都で開催された同級挑戦者決定戦で対戦。前回、大森は4度ダウンを奪われ、2回TKOでプロ初黒星を喫した。その後、タパレスは16年7月にプンルアン・ソーシンユー(タイ)に挑み、11回KO勝ちで世界王座を奪取。今回計量失敗で王座を剥奪されたものの、大森にとっては1年4カ月ぶりにめぐってきた雪辱の機会でもあった。見せ場はつくったが、最後はタパレスのパワーにまたも屈した。

 大森の通算戦績は20戦18勝(13KO)2敗。タパレスは32戦30勝(13KO)2敗。

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