高山勝成、東京五輪出場を「願うだけ」 世界4団体を制した男が決意
ボクシングで日本人初の世界主要4団体制覇を成し遂げ、20年東京五輪を目指してプロを引退し、アマに転向した高山勝成(33)=名古屋産業大=が26日、愛知県尾張旭市で練習を公開し、「東京五輪への始動」とあらためて決意を示した。
「自国開催の五輪で国を代表して戦いたい」と話すが、実現への道のりは険しい。海外では16年にプロの五輪出場が解禁され、リオ五輪にも4人が参加したが、国内ではアマを統括する日本ボクシング連盟がプロ経験者のアマ転向を認めていない。
高山は「(五輪へ)名乗りを上げてすぐやれると思っていない」と一定の理解は示したが、「出場できることを願うだけ。何年後かにゴーサインが出た時、コンディションを完璧にしておく準備をするだけ」と、前例のない挑戦へ強い覚悟をにじませた。
5月初旬にも負傷癖のある左目上を手術する予定で、半年から1年間は実戦練習が不可能となる。試合出場の見通しすら立たないが「五輪出場を信じて、3年間ベストを尽くすだけ」と一切の迷いはない。