田中恒成、初防衛でKO宣言「後半に狙っていく」
「ボクシング・WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ」(5月20日、武田テバオーシャーンアリーナ)
王者・田中恒成(21)=畑中=が27日、初防衛戦に向け、名古屋市北区の畑中ジムで練習を公開。軽快な動きを披露して「KOします。後半に狙っていきたい」と宣言した。
2階級王者が、5回TKO勝ちでタイトルを手にした昨年大みそかを超える「しびれる戦い」へ、最高の予行演習だ。3ラウンドのスパーリングで、挑戦者アンヘル・アコスタ(26)=プエルトリコ=の武器を想定した左フックを軽やかにかわし、逆に切れ味抜群の左で何度も顔面を捉えて相手をぐらつかせた。
畑中清詞会長(50)が「過去最高。パンチをもらえば、倒される可能性もある」と警戒する挑戦者。16戦すべてKO勝ちという「パーフェクトレコード」が、ハードパンチャーぶりを際立たせる。
それだけに、田中自身も右でのガードをポイントに挙げる。畑中会長を相手にしたリングミット打ちでは、左からの強打を磨き続けた。
あくまでターゲットは、同階級のWBA王者田口良一(30)=ワタナベ=とIBF王者八重樫東(34)=大橋=の先輩2人。初防衛戦をKO勝ちで飾って「実現に向けて動きたい」という日本人対決へ、猛アピールする。