青柳総裁の魔世軍がリングを血の海に…カシンも勧誘

 「プロレス・リアルジャパン」(27日、後楽園ホール)

 青柳政司総裁率いる魔世軍がリアルジャパンマット侵攻を開始した。青柳総裁は魔世軍の5号アレキサンダー大塚、8号佐野巧真組に2号と3号とともに帯同し、タカ・クノウ、倉島信行組と激突。序盤こそ、グラップリング世界王者クノウの寝技がさえわたったが、青柳総裁と2号、3号がレフェリーの制止に聞く耳を持たず、堂々と戦いに加わると、数のものをいわせて圧倒する。さらに、場外で倉島に青柳総裁が日本刀で殴打するなど、悪逆非道の集団暴行を加えて大量出血に追い込み、最後は8号がノーザンライトボムで倉島を葬り去った。

 試合後、大“帰れコール”が飛ぶ中でマイクを握った青柳総裁が「バカヤロー、怒れ怒れ!」とアジテーションを展開し、ストロングスタイルの復興を掲げるリアルジャパンの本部席に向かって、「これが昭和のプロレスだろ」と挑発。バックステージでも、青柳館長は「オレ様が刺客をドンドン送ってやるからな、覚悟しとけ!オレはリアルジャパンもそうだけど、全団体に牙をむく」と宣言した。

 だが、魔世軍の出番はここで終わらず、次の試合で船木誠勝、関本大介組がケンドー・カシン、石川雄規組を下した後にもリングに登場。船木に魔世軍のマスクを手渡すが関本が止め、関本はカシンにマスクを手渡した。

 すると、青柳総裁は「カシン、お前が入るか?9号が空いているぞ」と勧誘。カシンはマスクをかぶったものの、金銭を求めるようなしぐさを見せて去って行った。

 さらに、カシンのインタビューにも魔世軍が乱入。青柳総裁が「カシン!お前が行くところ、どこでもスカウトしにいくからな。OKか?」と加入を迫ると、カシンは暴行を加えて追い返した。

 カシンは報道陣に「ギャラ次第か」とたずねられると、「そうだね」と返答。続けて、「そんなことよりも、対大仁田軍とのメンバーがいないぞ。困った」と、話題を超戦闘プロレスFMWのマットで抗争を始めた相手の大仁田厚に変えた。

 そこで魔世軍との共闘を問われると、「魔世軍は終わっている人ばっかり。金払わなかったら誰も来ないだろう。自腹で来るやつがいたらまだいいけど」とこき下ろしながら、「まあ、魔世軍じゃないな」と否定した。

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