久保V1戦会場決まらない…神戸市長に異例の“陳情”
WBA世界スーパーバンタム級王者の久保隼(27)=真正=が1日、神戸市内の所属ジムで本格的に始動した。初防衛戦は今夏にも、同級2位ダニエル・ローマン(26)=米国=との指名試合が濃厚となっているものの、会場選定に難航していることが判明した。
陣営は8月上旬に地元神戸での開催を目指しているが、山下会長によると同時期に適度な収容人数を持つ会場に空きがないという。引退した長谷川穂積氏の世界戦で何度も使用した神戸市立中央体育館も、空きは集客が見込めないお盆期間だけとなっている。
練習に先立ち、久保が受賞した神戸市スポーツ特別賞の表彰で神戸市役所を訪れた山下会長は「神戸で試合をしたいが、会場がないのが悩みの種。四苦八苦している」と、久元市長らを前に異例の“陳情”を行った。
久保は「場所はどこでもいい」と話すが、「夏の暑さが苦手」とあって空調の完備された施設が望ましい。王者となっても「一戦一戦必死にやるだけ」と自然体のまま。会場さえ決まれば、ベルト死守に最善を尽くすだけだ。