京太郎が東洋太平洋初防衛 世界戦が視野に

 9回、パーセル(左)にを右フック打ち込む藤本京太郎
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 「デイリースポーツ後援・ボクシング・東洋太平洋、WBOAPヘビー級タイトルマッチ」(8日、後楽園ホール)

 東洋太平洋ヘビー級タイトルマッチとWBOアジアパシフィックヘビー級王座決定戦(JBC未公認)が行われ、藤本京太郎(角海老宝石)がヘルマン・パーセル(豪州)を9回1分22秒TKOで下し初防衛とWBOアジアタイトルを獲得した。

 9回、相手陣営からタオルが投入され、京太郎が日本初の世界ヘビー級王座挑戦という大きな夢をぐっとたぐり寄せた。若いパワーファイターに手を焼きながら9回TKO勝ち。試合後は「こんなんじゃダメだ」と自分自身に喝を入れながらも、3本のベルトを掲げた。

 パーセルはサモア出身ならではの体の強さとスピードで襲いかかってきた。「相手のペースが読みにくくてやりづらかった」と振り返る。強烈な左フックを被弾し、ぐらつく場面もあるなど、簡単な試合ではなかった。

 6日に行われたWBO世界ヘビー級タイトルマッチのリングに上がる可能性があった。王者ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)の挑戦者、ヒューイ・ヒューリー(英国)が負傷で試合をキャンセル。代替選手として声が掛かっていたのだ。

 萩森健一マネジャーは「今回は事務手続きが間に合いませんでしたが、先方からは年内にもやりましょう、と言われています。8月か9月にできればいいと考えています」と、夢のビッグマッチ実現を構想している。

 京太郎は「いろいろいい感じで来ていると思います。メンタルをしっかりして頑張りたいと思う」と、吉報の届く日を待つ。

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