村田諒太の対戦相手 エンダムが来日「自分は生まれついての戦士」

エンダムを中心にペドロ・ディアストレーナー(左)とオズワルド・ノルデロドクター
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 「ボクシング・WBA世界ミドル級王座決定戦」(20日、有明コロシアム)

 世界初挑戦を迎えたWBA同級2位、村田諒太(帝拳)の対戦相手で、同級1位のアッサン・エンダム(フランス)が13日午後、羽田着の航空機で来日した。

 初来日のエンダムはドレッドヘアに濃紺のスーツ姿。足が長くスマートなスタイルは、いかにもスピードがありそうだ。トレーナーのペドロ・ディアス氏とスポーツ医療専門ドクターのオズワルド・ノルデロ氏とチームとともに記者会見に応じた。

 「村田のことは(12年ロンドン五輪)チャンピオンでいいボクサーと承知している。強いだろうし、尊敬もしているが、自分もトップ選手の一人だという自負がある。昨日まで村田選手に近いスタイルの選手とスパーリングをしてきた。準備は万端だ」と自信を見せた。

 村田より勝っているところを聞かれると「戦歴だ。自分の方がより強く、優れた選手と闘ってきた」と即答した。元WBO世界同級王者でWBA世界同級暫定王者のエンダムは35勝(21KO)2敗の33歳の右ボクサーだ。12年のピーター・クイリン(米国)戦で6回、15年のデビッド・レミュー(カナダ)戦では4回ダウンしながら判定(負け)に持ち込むなどKO負けは一度もない。試合には必ず帯同するノルデロ・ドクターは、ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)やミゲル・コット(プエルトリコ)らの世界王者を担当したこともある。「毎日やりとりをして体調管理してくれる」(エンダム)と全幅の信頼を置く。

 「KO負けなど一度も考えたことがない。自分は生まれついての戦士。倒れる(KOされる)ときは死ぬときと思っている」と闘志をむき出した。ニックネームは「エル・フェノメノー(怪物)」で、アマ時代のキューバ合宿中に付けられたもの。

 カメルーン出身のフランス人で「カメルーンは一夫多妻制なので兄弟が自然と多くなる。自分は18人兄弟の7番目で、10人の女兄弟と7人の男兄弟がいる」と明かして会見場をどよめかせた。「自分は独身だが2人の子供がいる。今回は連れてきていないけど、村田と闘うと言うと『KOしてきてね』と送り出してくれた」と笑顔を見せた。

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