具志堅会長 ジム設立22年目での悲願達成に涙「うれしい時は涙を流すの、僕は」

比嘉大吾を迎える具志堅用高会長(中央)=撮影・金田祐二
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 「ボクシング・WBC世界フライ級タイトルマッチ」(20日、有明コロシアム)

 同級1位・比嘉大吾(21)=白井・具志堅スポーツ=が6度のダウンを奪い、6回2分58秒TKOで、計量失格で前王者となったファン・エルナンデス(30)=メキシコ=を破り、世界初挑戦で王座を獲得した。1995年にジムを設立した元WBA世界ライトフライ級王者の“カンムリワシ”こと具志堅用高会長(61)は、5度目の世界挑戦で悲願の世界王者を誕生させた。

 ジム設立22年目にして悲願を達成させた具志堅会長。勝利のリングに上がると目には光るものがあった。「うれしい時は涙を流すの、僕は。悔しい時は泣かないけどね」。前王者を6度倒し、自身と同じ21歳で世界を獲得したまな弟子と抱き合った。「大吾が『ありがとうごさいます』と言ってきたので、俺も『ありがとう』と言ったよ。21歳の子がなかなか言えないよ、『ありがとう』という言葉」と称えた。

 沖縄初の世界王者である具志堅会長に始まり、沖縄から7人目の世界王者が誕生した。「(比嘉が高校時代を過ごした)宮古島は今、(勝利の興奮で)揺れているよ。頑張れば世界を獲れると若い子を勇気づけたよ」と自身の現役時代を思い返すように話した。

 前日5月19日は95年にジムを設立した故・白井義男氏が日本に初めて世界王座をもたらした「ボクシングの日」。まな弟子が再び白井氏と同じフライ級の王座を取り戻した。「お墓参りに行かないと」と勝利の報告に向かう。

 具志堅会長の現役時代の入場曲「コンキスタドール(征服者)」でリングに上がり、アグレッシブなファイト。具志堅会長の現役時代が重なるスタイルの新王者はリングで最後に叫んだ。

 「ワンヤ、カンムリワシニナイン(自分はカンムリワシになりたい)」。

 “カンムリワシ2世”が世界に羽ばたいた。

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