具志堅会長 ジム閉鎖も考えていた…悲願達成の新聞見て再び涙

 20日に有明コロシアムで開催されたボクシングのWBC世界フライ級タイトルマッチで6回TKO勝ちし、13戦13勝13KOで王座を獲得した比嘉大吾(21)=白井・具志堅スポーツ=が21日、同会場で一夜明け会見を行った。1995年のジム開設から22年目で悲願の世界王者を誕生させた元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高会長(61)も同席し、WBA同級王者の井岡一翔(28)=井岡=に統一戦を呼びかけた。

 世界奪取の余韻の残る一夜明け会見後、具志堅会長が衝撃の事実を明かした。「本当のことをいうと、今回ダメだったらジムを閉鎖しようと考えていた。20年以上やってね…世界チャンピオン育てられなくて」。夫人とマネジャーにだけ伝えていたという。

 背水の一戦でまな弟子の比嘉は6度のダウンを奪ってKO奪取。「ツイッターっていうのあれ、写真が送られてくるんだけど、リングに上がる時の顔がもうチャンピオンになっているんだよね。今までもいい選手もいたけど、ひとつ勇気だけが足りなかった。大吾には勇気がある。ボクシングは格好だけではできないの」。まな弟子の快挙を称えた。

 リング上では涙した。「うれしい時は涙を流すの、僕は。悔しい時は泣かないけどね」。感動のリングから一夜明け。「新聞を見て、また一人で涙しました」。

 6月には比嘉の出身地・浦添、高校時代を過ごした宮古島で、がい旋パレードが行われる。「沖縄の人は面白いね。1カ月前から決まっていたんだよ」。試合前にがい旋パレードを企画したことに沖縄出身の具志堅会長は不思議がっていた。

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