元世界王者の河野公平が再起会見 10月に挑戦者決定戦 子供も6月上旬に誕生

 ボクシングのワタナベジムは29日、元WBA世界スーパーフライ級王者の河野公平が10月7日に香港でWBO世界同級1位のレックス・チョー(中国)と挑戦者決定戦を行うと発表した。河野はそれに先立ち7月にも国内で再起戦を行う見通し。

 河野は昨年8月、ルイス・コンセプシオン(パナマ)に12回判定負けし、王座陥落。12月30日にはWBO世界同級王者の井上尚弥(大橋)に挑戦し、6回TKO負けした。

 敗戦後、進退について「ものすごく考えました。井上戦に最高にモチベーションを上げてやってKOされてしまったので、何もやる気が起こらなかった」と引退も考える中、届いたのがチョーからのオファーだった。

 「以前からやりたかったし、3月の試合が世界戦並みに盛り上がっていた。8000人くらい入る会場で。完全アウェーですが、ぞくぞくする。レックスとやりたい。1位を取りに行きたいと思った。レックスとの話がなければ辞めていた。感謝します」と現役続行を決断した。

 渡辺均会長は「河野は井上戦でダメージを負ったと思っていたけどそうでもなかった。ピークではないけれど若いころより強い。今現在の体重が56キロというから試合の時と同じくらい。節制と練習はしっかりやっています」と河野の決断を後押しした。

 河野は「もうすぐ子供が生まれるんです」と明かした。芽衣夫人が臨月で、6月上旬にも出産予定なのだという。「子供が生まれる瞬間を見たいし、お父さんとしてもう一度頑張ろうという気持ちです」と笑顔を見せた。

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