兄・律樹はライト級に転級「長谷川さんみたいに名前を残す」
体重120キロ超から約半分落としたライト級で新人王を目指すボクサーがいる。しかも父は元日本、東洋太平洋王者、兄が元日本王者という良血だ。彼が日本王者となれば、日本初の父子3人チャンピオンとなる。「第三のカシアス」、内藤未来選手(24)と内藤ファミリーにスポットを当てた。
長男で元日本スーパーフェザー級王者の内藤律樹(25)は転級し、現在日本ライト級4位。「もともと(減量が)キツくて上げるなら早い方がいい、と。今、一番やりたいのは中谷さんですね」と、東洋太平洋同級王者の中谷正義(井岡)を名を挙げた。
3度防衛した日本スーパーフェザー級王座を15年12月に尾川堅一(帝拳)に負傷判定で敗れて失った。1年後の再戦も僅差判定負けし、同級からの卒業を決意した。
2階級制覇が目標かと思えばさにあらず。「そんなにベルトは欲しいと思わない。強いヤツに勝つ、コイツに勝てたというのがうれしい。自分が勝てるかどうか分からない試合が面白い。スーパーライトでもいい。岡田さん(博喜=前日本同級王者、角海老宝石)がやってくれるのなら」と、独自のボクシング観を披露した。
「世界タイトルは取れていないので何とも言えないけど、そこまで難しくないのではと思う。長谷川(穂積)さんみたいに、名前を残す方が難しいんじゃないですか。そちらの方の思いが強い」という律樹にとって、タイトルはあくまでも勝利についてくるものだ。