ぬきてるみ 7・8に敵地メキシコで世界初挑戦 井岡弘樹ジム初の世界王者目指す
女子東洋太平洋スーパーフライ級王者のぬきてるみ(貫照美、28)=井岡弘樹=が12日、大阪市浪速区の所属ジムで会見を開き、7月8日にメキシコ・サポパンでWBC女子世界バンタム級王者マリアナ・フアレス(37)=メキシコ=に挑戦すると発表した。通算成績は、ぬきの9勝(6KO)1敗、フアレスが45勝(17KO)9敗4分け。
世界初挑戦のぬきは4月に東洋太平洋王座を獲得したばかり。5月初旬に王者側から対戦オファーが舞い込み「びっくりした。早いかなと思ったけど、チャンスを頂けてうれしい」と控えめに喜びを語った。
王者はぬきの6倍近い58戦のキャリアを誇る上に、ぬきにとっては敵地での試合はもちろん、海外すら初めてとなる。厳しい戦いも予想されるが、ぬきを指導する桂伸二トレーナーは「王者は出産の後ということで、ぬきの方がスタミナがある。ボディーブローを強化して、上へ繋げるコンビネーションで仕留めたい」と対策を描いた。
勝てば同ジム初の世界王者誕生となる。井岡弘樹会長は「敵地なので前半から仕掛けてポイントを取らないと厳しい試合になるが、やる限りは絶対勝ってほしい。いい試合をして勝って、何回も防衛してほしい」とエールを送った。