パッキャオ再戦に意欲「言い訳はしない。次の試合に生かします」
「ボクシング・WBO世界ウエルター級タイトルマッチ」(2日、ブリスベン)
王者マニー・パッキャオ(フィリピン)が同級1位のジェフ・ホーン(豪州)に0-3の判定で敗れ、初防衛に失敗した。
体格で上回るホーンはスピードもあり、序盤からペースを握られた。ボディーを左右でしつこく攻められた。6回には額の右側を、8回には同じく左側をいずれも偶然のバッティングで負傷し流血する不運もあった。
9回にはパッキャオがラッシュした。前に出ながら左ストレートを打ち込み、右フックを振り続けた。ホーンの足元をふらつかせ、ダウン寸前まで追い込んだが逃がしてしまった。
10回開始前、レフェリーがホーンのコーナーに出向き「この回やる気を見せないと試合を止めるぞ」と警告。この一言がホーンを生き返らせたか、10回はゴングと同時にパッキャオが後手に回った。
パッキャオは「言い訳はしない。彼は勝つにふさわしい選手だった。(9回は)彼が残ったということ。この試合で多くのことを学んだ。次の試合に生かします」と、契約条項に織り込まれているリマッチに意欲を見せた。
5万5000人の大観衆から拍手と歓声を浴びた新王者のホーンは「メイウエザーと闘った選手といい試合ができた。いつかこういう日が来ると信じていた」と、感激していた。