辰吉の次男、寿以輝に長女誕生「浪速のジョー」から47歳「浪速のジィー」に
ボクシングの元WBC世界バンタム級王者、辰吉丈一郎(47)の次男、寿以輝(20)=大阪帝拳=に8日、第1子が誕生した。午後12時17分に大阪府守口市内の病院で、昨年12月に結婚した妻の優さん(19)が3020グラムの女児を出産した。母子ともに健康。
寿以輝は6月末に左肋骨(ろっこつ)を負傷し、今月9日に予定されていたプロ第7戦(8回戦)を中止した。2月にも左手指を負傷。2戦連続の中止にショックを受けたが「子供の顔を見てうれしかった。ケガしている場合じゃないと思った。子供の存在が癒やしになる」と奮起した。丈一郎は息子2人で一家にとって初の女の子となるが、娘にボクシングは「絶対にさせたくない」と寿以輝。「男子だったら反対しない。それが昔からの辰吉家の考え」と言う。
47歳でおじいちゃんになった丈一郎も、初孫誕生に「うれしいよ。(孫は)こういう感じかと不思議に思う。自分の子供の時とは違うなあ」としみじみ。自身は21歳で父になり、家族を励みに世界で戦い続けた。現在もジムワークを続ける日々で「オレもおじいちゃんボクサーか」と時の流れを感じている。
寿以輝は「試合をキャンセルしたことが(ファンに)申し訳ない」と改めて再起を誓った。年内に行われる“パパ初陣”で必勝を期す。