元JWP戦士の新団体PURE-J旗揚げ戦大成功「10年、20年、30年背負っていく」
「プロレス・PURE-J=デイリースポーツ後援」(11日、後楽園ホール)
元JWPの選手による新団体「PURE-J」の旗揚げ戦が行われた。JWPの運営会社との契約を更新できなかったため、4月2日の25周年大会を最後に所属の7選手が独立して立ち上げた新団体。これまでは「ドリーム女子」の大会名で活動を続け、この日にPURE-Jとして正式な船出を迎えた。
試合開始前のセレモニーでは全所属選手がリングに登場。団体の社長を務めるコマンド・ボリショイは、ようやくこぎ着けたスタートに感極まりながら、「私たちがPURE-Jです。こうして、今このリングに立てること、応援して下さるすべてのみなさんの思いに感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございます。これから、10年、20年、30年、PURE-Jを背負っていく覚悟、喜び、それを表す大会にしたいと思います」とあいさつした。
今大会は全所属選手が他団体選手とシングルマッチで対戦。ボリショイと小波がそれぞれ10万円をかけた一戦、KAZUKIと男子のMIKAMIのラダー(ハシゴ)マッチ、勝愛美が堀田祐美子と場外カウントなしのルールで対戦するなどバラエティーに富んだ試合が組まれた。メインイベントではエースの中森華子が“女子プロレス界の横綱”里村明衣子に挑んで敗れたものの、健闘に会場は大いに盛り上がった。
旗揚げ戦を終えたボリショイは、1041人の観衆が集まる大成功に「よかったです」と喜びながらも、「ご祝儀もあります。今日のお客さまが、次のKFC(10月9日、東京・両国KFCホール)、12月(17日)の後楽園ホールまで足を運んでくれるか。そんなに世の中甘くないと思っています」と気持ちを緩めず。「10年、20年、30年、選手たちが力を発揮できる環境を作って行くことがPURE-J。(JWPの歴史を)超えます。もっともっとワールドワイドになっていけるよう、選手もスタッフも増やして、会社を大きくしていきたい」と誓った。