ボクシング WBOアジア太平洋暫定王者の川口勝太が8・30 敵地フィリピンで再起戦
ボクシング元WBOアジア太平洋スーパーフライ級暫定王者の川口勝太(33)=堺東ミツキ=が、30日にフィリピン・ミンダナオ島北部カガヤン・デ・オロでレイモンド・デイハム(24)=フィリピン=と再起戦を行うことが15日、決まった。
川口は4月2日に東洋太平洋スーパーフライ級王者レネ・ダッケル(フィリピン)に挑戦。1-2の判定負けで王座獲得を逃し、保持していたWBOアジア太平洋暫定王座も失った。川口は「本当に大きな敗戦で、必死になって積み上げてきたものが一気に崩れてしまった。正直、もう一度厳しいトレーニングの合間を縫って営業活動をして、タイトルマッチを作り上げる気力が起こらず、一時はボクシングから距離を置いていた」と話した。
だが、7月に後援者への挨拶のため訪れていた東京で、ダッケルと木村隼人のタイトルマッチを観戦し闘志が再燃。「このまま辞めたら後悔が残る。4月の試合は本当に大きな後悔が残っている。負けたままでは終われないという気持ちが日に日に大きくなり、再起を決めた」と明かした。
野上真司トレーナーは「一度ベルトを巻いた選手にとって敗戦は大きな転機になる。前回の試合もあと一歩だったが、このあと一歩が雲泥の差になってしまう。何とかもうひと花咲かせてやりたいので、まずはこの再起戦できっちり結果を残したい」と後押しを約束した。
今回の再起戦は敵地フィリピンへ乗り込んでの戦いになる。相手のデイハムは右のボクサーファイターでKO率9割を超えるハードパンチャーだが、川口は「カガヤン・デ・オロはチャンピオンになった思い出の地。敵地だと思っていないし、海外は集中できてやりやすいので気にならない。しっかり勝って、何としてももう一度ダッケルと勝負をしたい」と拳を握り締めた。