辰吉丈一郎も「いけると思ったが…」 山中慎介王座陥落を残念がる
「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(15日、島津アリーナ京都)
王者の山中慎介(34)=帝拳=が4回2分29秒TKOで、同級1位のルイス・ネリ(22)=メキシコ=に敗れ、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏(62)の持つ世界王座13連続防衛の日本記録に並ぶことはできなかった。
同じベルトを保持していた元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎は自宅でテレビ観戦。「集中力もあったし、いけるかなと思ったんやけど…」と残念そうに語った。山中は中学3年の1997年に辰吉が同級王座に返り咲いたシリモンコン・ナコントンパークビュー(タイ)戦をテレビで見て、南京都高(現・京都広学館高)でボクシングを始めた経緯があり、辰吉も記録達成に期待していた。
試合は衝撃的なTKO負け。「普通なら勝てていたと思う。こういう試合だし、ほんの少しいい勝ち方をしたいという気持ちが出たのか、攻勢に出たところでいいパンチをもらってしまった」と分析した。しかし、計り知れない重圧の中で「ええ格好したわけじゃない」と理解する。「それだけ具志堅さんの記録が偉大ということかな」と王座防衛の難しさを口にしていた。