【山中・一問一答】自分の中では『まだいける』と思っていた
WBC世界バンタム級タイトルマッチでTKO負けし、王座から陥落した山中慎介(34)=帝拳=が一夜明けた16日、京都市内のホテルで会見し、進退について「少し考えたい」と保留した。指名挑戦者のルイス・ネリ(メキシコ)に4回TKO負けし、具志堅用高氏の持つ世界王座13連続防衛の日本タイ記録は逃したが、現役へのこだわりも残した。帝拳ジムの本田明彦会長は、現役続行の場合はネリとの再戦を確約した。山中慎介の一問一答は次の通り。
◇ ◇
(敗れての一夜明け会見は異例のこと)
-一夜明けたが。
「まあ、ええ…。13回目の防衛戦で初めて負けたので、うーん…。期待してくれた方に申し訳ない。後援会の方や、防衛を重ねるたびに応援してくれる方が増えて、自分のためだけでなく闘おうという思いがあったから」
-試合を振り返って。
「相手の連打でばたついてしまい、焦りはあった。自分の中ではロープを背にしていても『まだいける』と思っていた。周りにはピンチに映ったかもしれなかったけど、前半を乗り切って、という気持ちはあった」
-コンディションはどうだったのか。
「最高でした。そこは言い訳できない」
-ネリの印象は。
「負けておいて言うことじゃないけど想定内でした。パンチ力も感じなかった」
-今後については。
「ネリに雪辱したい気持ちはもちろんある。(進退は)もう少し考えさせてください。非常に大事なことなので、落ちついてから決めたいと思う」