4階級で日本ユース初代王者が決まる フェザー級の溜田が名門ジム有終の美飾る

ヨネクラジム最後の試合で溜田(左)のセコンドに就く大橋会長(左から2人目)
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 「ボクシング・日本ユース初代王者決定戦」(22日、後楽園ホール)

 4階級で決勝戦が行われ、スーパーフェザー級は三瓶数馬(協栄)が判定で石井龍誠(伴流)を下した。ライト級は富岡樹(REBOOT)が粕谷雄一郎(石川ジム立川)を判定で破った。フェザー級は溜田剛士(ヨネクラ)が小坂烈(真正)を3回終了TKO。また、スーパーフライ級は山下賢哉(白井・具志堅スポーツ)が田之岡条(小熊)を1回52秒TKOで下し、それぞれ初代王者となった。

 8月いっぱいで54年の歴史に幕を閉じるヨネクラジムの溜田が、小坂に3回終了TKO勝ちし、名門ジム有終の美を飾った。米倉健司会長は入院中で会場に来られなかったが、セコンドにはOBで元WBA・WBC世界ミニマム級王者の大橋秀行氏(大橋ジム会長)が付いた。

 立ち上がりから左右のフックでペースを握るとワンツー、ボディー、フックと攻め込んだ。3回、左フックでダウンを奪うと、ダメージの色濃い小坂サイドは棄権した。

 勝利の瞬間、大粒の涙を流し、誰はばかることなく号泣した。「先輩方が積み上げてきたヨネクラジム最後の試合で勝てて本当によかった。ホッとしました」と、肩の荷を降ろした様子。今後は大橋ジムに移籍する。

 試合後は大橋会長、元東洋太平洋スーパーミドル、ミドル級、日本ミドル級王者の西沢ヨシノリ、元日本フェザー級王者の松本好二らOBがリングに上がった。柴田国明、ガッツ石松ら5人の世界王者を育てた名門の最後を10カウントゴングで送った。

 OB代表としてあいさつした大橋会長は「これからもヨネクラ魂を受け継いでいきます」と宣言した。

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