山中の王座復活はあるのか…ネリ薬物陽性反応、過去の事例は?
15日に行われたボクシングWBC世界バンタム級タイトルマッチで王者・山中慎介を破ったルイス・ネリ(メキシコ)がドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示したというニュースが日本時間24日、米メディアなどで報じられた。無効試合となって山中の王座が復活するのか。今後の対応に注目が集まるが、過去にはドーピング違反による無効試合や王座剥奪の処分が下ったこともある一方、『お咎めなし』となったケースもある。
昨年、WBA世界ヘビー級王者ルーカス・ブラウン(オーストラリア)に世界戦後のドーピング検査で陽性反応が出たとしてベルトはく奪の処分が科された。2015年5月には、WBO世界ライト級王座決定戦で粟生隆寛と戦ったレイムンド・ベルトラン(メキシコ)が試合後の薬物検査で陽性反応を示して無効試合に。この一戦はベルトランが体重超過で計量をパスできておらず、戦前からいわくつきの試合だった。
一方、試合前の薬物検査で陽性反応を示しながらも、追加の検査を受けることなどを条件に試合が行われ、ベルトを守ったのが2016年の前WBCスーパーフェザー級王者のフランシスコ・バルガス(メキシコ)だ。
このように無効試合となったり、逆に“潔白”と判断される双方のパターンがあり、ネリがどちらに当てはまるのかは現時点で不透明。WBCが明言している今後の調査に、否が応でも注目が集まる。