「ボクシング・１２回戦」（２６日、ラスベガス）

　ボクシングの元世界５階級制覇王者で１５年に４９戦全勝（２６ＫＯ）のまま引退したフロイド・メイウェザー（４０）＝米国＝が２６日（日本時間２７日）、米国ラスベガスのＴ－モバイルアリーナで行われたスーパーウエルター級１２回戦で約２年ぶりに現役復帰し、１０回１分５秒ＴＫＯで、総合格闘技ＵＦＣで史上初の２階級同時王者を達成したコナー・マクレガー（２８）＝アイルランド＝に順当勝ちした。

　マクレガーは３回までは攻勢を強めたが、４回以降徐々にスタミナを削られ、連打でレフェリーストップ。相手の土俵であるボクシングルールで無敗のメイウェザーに挑んだマクレガーの野望は１０回に散った。「序盤はパンチも出て自分のペースだった。彼には脱帽。あれほどパワフルでスピードがあるとは。何も言えません」と敗北を受け入れた。

　グロッキーに陥りながらもダウンを拒んだ。「疲労で足が止まった。もっと試合を続けさせてほしかった。ダメージはなかった」と強がる。

　今後、ＵＦＣに戻るのか問われると「もちろん」と即答。この一戦でのマクレガーのファイトマネーの最低保証は３０００万ドル（約３３億円）といわれ、これに有料放送の契約数による巨額のボーナスが加えられる。大金を得たことについては「それはどうでもいい。言いたいのは接戦だったということ。最後の２ラウンドだけ立て直して、やり直したい。チーム、ファンがいるからここまでやれた。あと、俺が負ったリスクについては誰も何も言えないだろう。ありがとう、皆さん素晴らしい夜を」と言い残してリングを降りた。