亀海、大差判定負けも米関係者は評価 “鉄の心”折れず最後まで前へ
「ボクシング・WBO世界スーパーウエルター級王座決定戦」(26日、カーソン)
同級6位・亀海喜寛(34)=帝拳=が同級1位ミゲル・コット(36)=プエルトリコ=に0-3の判定で敗れ、世界初挑戦での王座獲得はならなかった。初回から最終回まで徹底的に前へ出てプレッシャーをかけたが、世界4階級を制したスーパースターに及ばず、1981年の三原正(WBA同級王者)以来の米国での王座奪取はならなかった。
亀海は終始、前進してコットをロープへ押し込んだ。効果的なボディーブローを放つ場面もあった。それでも徐々に上腕に疲労がたまると、攻め手が少なくなり、逆にカウンターの餌食となった。
大差の0-3。「(相手が)レジェンドと言っても勝負に変わりはない。残念。3度ほど、確実にボディーが効いたなという瞬間があったが、詰め切れなかった」と、うるんだ目で振り返った。
だが元世界4階級王者の強打にひるまず、最後まで前へ出続けた姿はファンの心をつかんだ。米関係者からチャンスを与えると確約され、亀海は「もっと強くなって戻ってきます」と誓った。