東洋太平洋王者・中谷正義がV8、「10回防衛」から世界挑戦へ

3R、中谷正義の右フックがライアンの顔面にヒット=島津アリーナ京都(撮影・持木克友)
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 「ボクシング・東洋太平洋ライト級タイトルマッチ」(3日、島津アリーナ京都)

 東洋太平洋ライト級王者・中谷正義(28)=井岡=が同級1位のライアン・セルモナ(29)=フィリピン=に4回TKO勝ちし、8度目の防衛に成功した。3回に強烈な右で2度ダウンを奪うと、4回のラッシュで3度目のダウンを奪取し、レフェリーが試合を止めた。

 リング上でのヒーローインタビューに王者は「緊張しました」と本音をもらした。サウスポーとはプロ2戦目で「うまくいくかどうか」と序盤は手探り。しかし、ワンツーが決まり始めると、相手に手出しさせずに圧勝した。「こんなに調子がいいのは初めて。減量も一番うまくいった」と万全の準備で臨んだ試合で「会長と練習してきたことも全部出せた」と内容も伴った。

 IBF同級7位、WBC同級6位など世界ランクに名を連ねる。悲願の世界挑戦について「前は客観的に見て3割くらいかなと思っていたけど、今は5、6割はやる価値があると思う」と冷静に自己分析した。「世界レベルに近づいたと最近は思えるようになった」と手応えは強くなっている。

 だからこそ、焦らない。まず「10回防衛を目指したい」と王者。防衛回数とともにつけてきた自信。だからこそ、区切りの数字をへて頂点へ挑むつもりだ。

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