井上尚弥いざ防衛戦へ渡米、KOで本場ファンの心つかむ「一番見たいと思う」

 ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者の井上尚弥(24)=大橋=が3日、成田空港発の航空機でプロ初の海外遠征となる6度目の防衛戦の開催地・米国へ出発した。10日(現地時間9日)に同級7位のアントニオ・ニエベス(30)=米国=の挑戦を受ける井上は、海外デビュー戦でKO勝利を飾り、本場のファンの心をつかむことを誓った。

 出発前に取材に応じた井上は「体調はいいです。(減量は)あと1・7、8キロぐらい。予定よりちょっと落ちています」と順調をアピール。海外遠征はアマチュア時代に6度経験しており、「飛行機に乗ってどれぐらい体重が落ちるとか、どれぐらい摂取していいのか、大体分かる。そういう所では心配していない」と不安は見せなかった。

 「日本でできているパフォーマンスを出せれば間違いないと思う。環境の違いに戸惑わず、しっかりやれればいい」と自信も十分。元WBC世界スーパーフェザー級王者で7月に引退を表明した三浦隆司氏らは海外で試合を重ね、大声援を受けるほど海外のファンの心をつかんだ。井上も「今回は重要な試合になる。ファンの心をつかめるのかが今回のカギになると思う」と受け止めており、「そのためにはKO?それが分かりやすいですし、一番ファンが見たいと思う」と、本場のファンに“モンスター”の存在をアピールすることを誓った。

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