モンスター・井上尚弥にメディア殺到! 注目度はロマゴン並み 9・10全米デビュー

 リング上でポーズを決める井上尚弥
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 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(9日、カーソン)

 6度目の防衛戦に挑む王者・井上尚弥(24)=大橋=が6日、ロサンゼルス近郊のジムで練習を公開した。米国デビューを果たす注目の一戦とあって、約50人のメディアが殺到。米国を代表するボクシングメディアのインタビューに次々と応じるなど、注目度の高さをうかがわせた。

 左胸に日の丸がついた赤いジャージーとTシャツを脱ぎ、井上尚がリングに上がった。軽快なステップを踏みながらシャドーボクシングを披露。「体調はバッチリ」。リング周辺に殺到した約50人の報道陣を前に順調な調整ぶりをうかがわせた。

 試合当日はスーパーフライ級のトップ選手が集結。メインで対戦するWBC王者シーサケット・ソールンビサイ(タイ)と元世界4階級制覇王者のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)らも練習を公開したとあって、ジムは報道陣でごった返した。

 ゴンサレスに負けないくらい大きな注目を集めたのが、米国初上陸の「MONSTER(モンスター)」だった。井上尚は、試合の中継権をもつHBOとWOWOWのほか、UCN、RING TV、FIGHTHUB TV、BOXING CHANNELなど、米国を代表するボクシングメディアの単独インタビューに次々と応じた。

 HBOのインタビュアーは、プロ14戦目にして全米デビューとなる王者を「ボクシング業界の中で米国に秘密にされていたような非常に特別な存在」と表現。ボクシングスタイルを問われた井上尚は「打たせないで打つボクシングを徹底して、その中からKOを生み出すスタイル」と、独特の言い回しで自身の強さをアピールした。

 他の米メディアの質問にも通訳を介して「アメリカのファンに『また見たい』と思わせる試合をしたい」「今できていることをどの選手にも通用できるようにしたい」などと返答。ニックネーム「モンスター」の由来を問われ、「ジムの会長がつけてくれた」と苦笑いしながら明かした。

 また、端正なマスクが外国人には童顔に見えるとあってか「卵も壊せないようなキッド(子供)に見えるあなたが、リングに上がってどう切り替えられるのか?」との質問が飛ぶと、俺の強さを見とけと言わんばかりに「卵を割ってやりますよ」と絶妙な返しをしてニヤリと笑った。

 公開練習とは名ばかりで、大半の時間をメディア対応に費やした。決戦を3日後に控え、注目度の高さを証明する日となった。

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