「ロマゴン時代」終えん…衝撃の4回KO負け、シーサケットに連敗
「ボクシング・WBC世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(9日、カーソン)
スーパーフライ級の世界的強豪を集めた3大マッチ「スーパーフライ」が9日(日本時間10日)、米カリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターで開催され、メーンイベントのWBC世界同級タイトルマッチでは、王者シーサケット・ソールンビサイ(30)=タイ=が4回1分18秒KOで同級1位ローマン・ゴンサレス(30)=ニカラグア=を沈め、初防衛に成功した。
今年3月に対戦した両者が再戦。ニューヨークで行われた初戦では挑戦者のシーサケットが圧倒的不利の予想を覆し、初回にダウンを奪い判定勝ちした。
立場を変えた再戦でもシーサケットがサウスポースタイルから重い左ストレートを上下に散らして優位に立つ。迎えた4回、シーサケットの右フックのカウンターでゴンサレスが前のめりにダウン。再開後、再び右フックで倒された。ゴンサレスを返り討ちにしたシーサケットは「4カ月間一生懸命練習した。タイの皆さんにここに何をしにきたのか見てもらうことができた。タイの国民のために戦った」と勝利をかみしめた。
長らく軽量級最強と称されたゴンサレスはシーサケットに連敗。しかも初のKO負けとなり、時代の流れを感じさせる結果となった。
シーサケットの通算戦績は49戦44勝(40KO)4敗1分け。ゴンサレスは49戦46勝(38KO)2敗1分け。