山中は1位 WBCが最新世界ランキングを発表

 ボクシングのWBC(世界ボクシング評議会、本部=メキシコ市)は12日、9月度の最新ランキングを発表した。バンタム級では、8月15日に島津アリーナ京都で開催された同級タイトルマッチで敗れた山中慎介(34)=帝拳=が1位にランクされた。

 国内最多タイ記録となる13度目の防衛を狙った山中は同級1位のルイス・ネリ(メキシコ)に4回TKOで敗れ、王座から陥落した。しかしネリから禁止薬物の陽性反応が出たことが試合後に判明。現在も調査が続いており、王座の行方は不透明な状況になっている。WBCやJBC(日本ボクシングコミッション)の結論が出ないことには決断できないとして山中は進退を保留しているが、現時点ではネリは王者のまま、山中は最上位にランクされるかたちとなった。

 全階級を通じた月間MVPは9日に米カーソンでローマン・ゴンサレス(ニカラグア)に衝撃の4回KO勝ちを演じたスーパーフライ級王者のシーサケット・ソールンビサイ(タイ)が選出された。スーパーフライ級は、同じ興行で行われた挑戦者決定戦を僅差判定で制したフアンフランシスコ・エストラダ(メキシコ)が1位、敗れたカルロス・クアドラス(メキシコ/帝拳)が2位に付け、ゴンサレスは3位となった。4位には江藤光喜(白井・具志堅スポーツ)が付けている。

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