エンダムと再戦の村田諒太が公開練習 「正直、倒したい」
「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(22日、両国国技館)
王者アッサン・エンダム(フランス)との再戦に臨む同級1位・村田諒太(帝拳)が12日、都内のジムで公開練習を行った。2ラウンドのスパーリングではプレスをかけながら、ワンツー、ボディーを打ち込み、仕上がりの良さをアピールした。
「ここまでいいときも悪いときもありましたけど充実していた。試合をつくっていただいた方々に恩返ししなければというプレッシャーはありますが、ガードを固めて打ち込んでいくボクシングをするだけ。チャンスが来たら逃さない」と勝利への思いを口にした。
前回は4回に右ストレートでダウンを奪った。「倒されたことで、エンダムには恐怖心があると思う。自分に心理的不利はないですね」と精神的優位に立つ。さらに「あの右が当たれば倒れる」と、自信を一層深めている。
パートナーを務めたメキシコミドル級5位のアドリアン・ルナは「以前から右は強かったが、今回の練習でよりキレが出た。あの右が当たればエンダムは眠ることになる。強いプレスにも耐えられないだろう。前の試合も村田が取っていると思ったが、今回は9回か10回にとらえて倒すだろう」と予測した。
試合まで10日、調整も最終段階に入った。村田は「正直、倒したい。勝って当たり前という気持ちはまったくないし、気を引き締めていきたい。ボクシングはずっと続くものではないし、いつ終わるか分からないもの。瞬間、瞬間を悔いのないように闘いたい」と、満を持して決戦の日を待つ。