村田、順調な仕上がり KOでの王座奪取に手応え「当たれば倒せる」
「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(22日、両国国技館)
WBA世界ミドル級1位の村田諒太(31)=帝拳=が12日、都内のジムで王者アッサン・エンダム(33)=フランス=戦に向けた公開練習を行った。2ラウンドのスパーリングで順調な仕上がりを見せ、前回対戦でダウンを奪った右ストレートについて「当たれば間違いなく倒せる」と手応え。互いに手の内を知る再戦だが、前回のダウンが精神的優位に作用すると自信を持つ。上から目線でベルトを奪いにいく。
決戦まで10日、調整は最終段階に入った。「試合が近づいている緊張感がある。(8月3日の再戦発表から)いいときも悪いときもありましたけど、充実した日々を送ったし、試合が楽しみ。やはり倒したい」とKOでの王座奪取を誓った。
2ラウンドのスパーリングでは堅いガードと強いプレス、そしてジャブから強烈な右を繰り出すなど、攻守ともに積極的だった。「右がしっかり打ち込めるかどうか。当たれば間違いなく倒せる。チャンスが来たら逃がさない。無理をしてもいく」と本番は最高にギアを上げるつもりだ。スパーリングパートナーも「右は元々強いけど、今回はよりキレている。あれをもらったらエンダムは眠るよ」と、勝利を断言した。
村田は互いに手の内を知る再戦について「お互いタイミングは読めているし、駆け引きになる」と慎重な構えを見せつつ、前回対戦の4回に右ストレートでダウンを奪った事実を重視。「倒されたことで、エンダムには恐怖心があると思う。自分に心理的不利はないですね」と、精神的優位を強調した。
疑惑のジャッジ問題が尾を引き「村田優位」の見方は多い。だが、村田は「勝って当たり前という気持ちは全くない。気を引き締めていく」と、スキはない。