42歳ナルバエスがバンタム級王座挑戦権獲得 井上尚弥に完敗後、4連勝で再浮上
「ボクシング・WBO世界バンタム級挑戦者決定戦」(14日、ブエノスアイレス)
WBO世界バンタム級挑戦者決定戦が14日(日本時間15日)、アルゼンチン・ブエノスアイレスのオブラス・サニタリアス・スタジアムで行われ、元世界2階級王者で同級1位のオマール・ナルバエス(42)=アルゼンチン=が7回終了TKOで同級2位ニコライ・ポタポフ(27)=ロシア=を下し、王者ゾラニ・テテ(29)=南アフリカ=への挑戦権を獲得した。
ナルバエスは42歳とは思えないアグレッシブなアタックをサウスポースタイルから繰り出し、ポタポフをロープに詰めて上下に連打を送る。一方的に打たれた7回終了後、ポタポフ陣営が棄権を申し出て勝利が決まった。
WBO世界フライ級を16度、同スーパーフライ級11度防衛したナルバエスは2014年12月に東京体育館で井上尚弥(大橋)の挑戦を受け、プロ47戦目で初となるダウンを4度喫した上に2回KOで敗れて王座を失った。ショッキングな試合内容に加え、当時39歳だったため、引退もささやかれたが、翌年10月に再起。以後4連勝で3階級制覇の懸かるバンタム級王座への挑戦権をつかんだ。
ナルバエスを衝撃のKOで圧倒した井上は、奪ったスーパーフライ級王座を現在までに6度の防衛に成功している。