エンダムが来日 村田諒太と完全決着つける「今度は一度も触らせない」
「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(22日、両国国技館)
WBA世界ミドル級王者アッサン・エンダム(33)=フランス=が15日、羽田着の航空機で来日した。都内のホテルに移動後、記者会見したエンダムは、順調な調整と万全のコンディションを強調。同級1位の村田諒太(31)=帝拳=を返り討ちにし、防衛することを誓った。
エンダムはグッチのストール、デニムのパンツにブルーのジャケットを粋に着こなして会見場に現れた。「日本に戻ってこられてうれしい。空港ではたくさんの人が出迎えてくれた」と穏やかな笑みを浮かべた。
5月の王座決定戦は“疑惑の判定”として問題になり、最終的にWBAがダイレクトリマッチを指示した。世界的にも注目を集める一戦だが、エンダムは「この試合で私が新しいことを証明する必要はない。私がいいボクサーであることは前回証明できたと思う。ベルトを持って帰るだけ。知っている顔だし、パワーに合わせた闘い方をするだけ」と受け流した。
村田を返り討ちにする準備は整っている。「トレーニングキャンプもうまくいって、最高に仕上がった。試合が待ちきれないよ。初戦は互いにいい試合ができたし、今回はそれと同等、それ以上の試合をするつもりだ」。頼もしいセリフが口を突いた。
前回、ダウンを喫したことには「前回は一度だけ触らせたけど、今度は一度も触らせない」と強気だった。その後もロープにはじき飛ばされるほどのパンチをもらったことには触れず、「村田が私をダウンさせられないようなら、また私の判定勝ちになる。もしくは私が彼をKOするだろう。完全決着をつけるつもりだ」と最後まで自信満々だった。