具志堅会長、比嘉大吾の挑戦者へフランスパンのパフォーマンス
「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(22日、両国国技館)
王者・比嘉大吾(白井・具志堅スポーツ)に挑む同級5位のトマ・マソン(フランス)が来日から一夜明けた16日、都内で練習を公開した。会場には具志堅用高会長が視察に訪れ、会見終了後に「敵に塩」ならぬ「フランスパン」を贈るパフォーマンスを見せた。
報道陣最前列に陣取った具志堅会長は、マソン陣営に「私、比嘉大吾のマネジャーです」とあいさつ。さらにマソンに対し「どちらが寒いですか?」「(減量が)あと500グラムとは楽そうですね」などと質問し、「日本の方が寒い」「それほど楽ではないです」などの答を引き出した。
そして、会見の終わりにバッグから取り出したのがフランスパンだった。「フランスのものよりもおいしいフランスパンを持って来ました。ぜひ、食べてください」とプレゼント。マソンもびっくりしながら「ありがとう」と会釈。隣のジノ・ルノンカットマンから「チーズは?ワインもないんですか?」と強烈なカウンターをもらって一瞬ひるんだが、「調印式の時には必ず用意します」と約束した。
会見では、ディフェンスと持久力の高さをアピール。13連続KO中の比嘉についても「すごいと思うけど、相手によって闘い方は変えていると思う。僕からKOを取れるかどうか分からない」と自信を見せた。
縄跳びとシャドーという軽い練習の視察を終えた具志堅会長は、長身という前評判だったマソンについて「そんなに大きくないね。うちの(江藤)光喜と同じくらい。あと500グラムと言っていたけど、キツそうだね」と印象を語った。自慢したディフェンスについては「その辺は最後まで頑張りそう。よほどいいのを当てないと倒れないと思う。フランス料理で、いいのを食べているから」と警戒していた。