山中ビックリ!薬物陽性反応のネリが11月にノンタイトル戦「おかしい話」

 ボクシングの前WBC世界バンタム級王者・山中慎介(35)=帝拳=が18日、都内で行われた「イクメン オブ ザイヤー」授賞式に出席。進退については「まだ何も決まっていない」と話し、ドーピング検査で禁止薬物に陽性反応を示した新王者ルイス・ネリ(22)=メキシコ=へのWBCの裁定を待つ構えを示した。一方でネリ陣営が11月4日にメキシコでノンタイトル10回戦を行うと発表したことに、「おかしい話」と疑問を呈した。

 2児の父である山中は「今年一番育児を楽しみ・頑張ったパパ」に選ばれ、「子供が大好きなボクとしては、受賞できて本当にうれしいです」とご満悦。だが、ネリがノンタイトル戦を行うことを知らされると、表情が一変した。

 「相手は山中ですか」と冗談を飛ばしつつ、「それはビックリですね。処分の結果も出ていないのに、こうなるのはおかしい話だと思いますけど」と困惑。ドーピング陽性反応に対するWBCの裁定が出ていないにもかかわらず、試合を強行する新王者陣営に疑問を口にした。

 自身の進退については「まだ何も決まっていないというか、問題もハッキリとしていないところもあるので。(裁定が)出ないことにはどうしようもない」と心境を打ち明けた。ただ、トレーニングは続けており、現役続行の可能性を「五分五分か」と問われると、「そこはまだ…、そうですね」と話した。

 ネリ陣営の行動に、山中が所属する帝拳ジムの浜田剛史代表は「WBCの裁定が出ていないですから、我々が言うことはない。WBCの総会で慎重にやるということだったので、裁定を待つしかない」と話すにとどめた。“神の左”を再び目にする日は、くるのだろうか。

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