具志堅会長も井岡との統一戦前向き「大みそかでもいい」
「ボクシング・WBC世界フライ級タイトルマッチ」(22日、両国国技館)
トリプル世界戦のセミファイナルでWBC世界フライ級タイトルマッチが開催され、王者・比嘉大吾(22)=白井・具志堅スポーツ=が7回1分10秒TKOで、同級5位のトマ・マソン(27)=フランス=に圧勝し、5月に獲得した王座の初防衛に成功。デビュー戦から続く連続KO勝利を「14」に伸ばした。
具志堅用高会長もまな弟子のファイトを絶賛した。リング上で抱き合うと「うれしいですねえ。初防衛戦は苦戦すると思っていたんですよ。最高の試合」と、自身が果たせなかった初防衛戦のKO勝利を演じた比嘉をたたえた。
控室に戻ると落ち着いた表情で試合を振り返った。「力がありますね。初防衛戦はプレッシャーを感じるものなのにそれがなかった。練習での自信ですね」。ボディーで崩しての顔面への左フックでフィニッシュ。「攻め方が良くなっている。予定通りじゃないかな。7、8ラウンドで倒すというのは。視聴率的にもいいねえ」と笑みを浮かべた。
今後については比嘉同様、WBA世界同級王者・井岡一翔(井岡)との統一戦を熱望する。「本人がやりたいというのなら大みそかでもいい。やっぱりA(WBA)とC(WBC)の王者が統一戦をするのがいいでしょう」。1カ月ちょっとで次戦に向かうのは現実的ではないが、将来的な対戦も含めて、師弟ともども強気の姿勢を崩さなかった。