王座陥落のエンダム 調整失敗だった 9月にけが、高熱、ハリケーン被害…

会見場に現れ村田諒太(右)をたたえるエンダム
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 「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(22日、両国国技館)

 ボクシングのトリプル世界戦が行われ、WBAミドル級で12年ロンドン五輪金メダルの村田諒太(31)=帝拳=が王者アッサン・エンダム(33)=フランス=に7回終了TKO勝ちし、新王者となった。日本選手初の五輪メダリストのプロ世界王者と、2人目のミドル級王座獲得を果たした。

 王座から陥落したエンダムが調整失敗を明かした。村田戦に向けたキャンプ直前の9月に左足首を負傷。合宿地の米フロリダ州マイアミ入りした2日後には40度近い高熱で10日間寝込み、さらにハリケーン「イルマ」の直撃でジムで練習することもままならず「試合のキャンセルも考えた」と明かした。

 5月の前回対戦より「(村田の)プレッシャーが掛かり手数も多かった」と序盤から村田の圧力に押され、パンチを被弾し続けた。中盤から体調に異変を感じ力が入らなくなったといい、6回には村田の強烈な右ストレートを浴びて腰が折れかけた。7回終了後には陣営が「続ければ大ケガにつながる」とストップを決断した。

 試合後のエンダムは「無駄なパンチを受けないことを決断した。今は気分はいい」と笑みも浮かべ、「おめでとうと言いたい。諒太は友人で友情と闘志は違うところに芽生える」と村田を祝福。「長くベルトを防衛して欲しい。もし希望してもらえるならトリロジー(三部作)も」と再々戦にも意欲を示した。

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