大仁田、還暦じゃ!10・31引退も「プロレス界に貢献していきたい」
10月31日に東京・後楽園ホールで引退試合を行うプロレスラーの大仁田厚が25日、60歳の誕生日を迎え、都内で会見を行った。
還暦となった大仁田は赤いちゃんちゃんこではなく、赤いライダースジャケット姿で登場。「自分が60歳になったという気持ちはまったくないんですけど、現実は受け止めないといけないと。還暦になりました。話すことはあまりないんですけど、いつの間にか60になってしまったなという印象です」と、まだ実感はない様子だった。
7年ぶり7度目の引退まであと1週間となったことには「感無量です。さびしい限りですよ」としみじみ。「だけど、けじめってあるかなと。ヒザも決してよくない。階段を降りるときも大変だし、エレベーターを探す自分がいる。嫌だなと思いつつ。スクワットも3000回出来たのに、今は100回も出来ない自分に情けなさを感じたり」と、40年以上のプロレス生活で満身創痍(そうい)となった肉体の限界を口にした。
それでも、「あと何年生きられるのかなって。ただ、60だからこそ、また夢を追いかけてみたいなと思う」と、チャレンジ精神は衰え知らず。引退後については具体的なことは話さなかったものの、「プロレス界には貢献していきたいと思う」との考えを示した。
またこの日、引退試合の対戦カードを正式発表。大仁田は鷹木信悟(ドラゴンゲート)、KAI(フリー)と超党派トリオを結成し、藤田和之、ケンドー・カシン、NOSAWA論外組をストリートファイトトルネードバンクハウス有刺鉄線ボードデスマッチで迎え撃つ。
アントニオ猪木の愛弟子であり、格闘家としても実績のある藤田との対戦に、「藤田をこの有刺鉄線バットで殴ってやろうと。格闘技には格闘技のルールがあるんでしょうけど、プロレスは何でもありだと思っているので。ボクは弱いと言われますけど、弱いのは自覚してます。年齢も年齢なので。ただ、自分の魂の一発として、有刺鉄線バットの痛みを、ぶちのめしてやろうと思っております」と意気込んだ。