ボクシングの元ＷＢＣ世界バンタム級王者、辰吉丈一郎の次男、寿以輝（２１）＝大阪帝拳＝が２７日、大阪市内の所属ジムで会見を行い、１２月２４日に大阪・東和薬品ラクタブドーム・サブアリーナでプロ７戦目（８回戦）を行うことを発表した。相手は未定。今年１月に左手指、６月に左肋骨（ろっこつ）を負傷し、２戦連続で中止になった寿以輝にとって、約１年３カ月ぶりの試合となる。

　７月８日に長女莉羽（りう）ちゃんが誕生。直前に試合が流れていただけに、プロとしての責任感や自身への悔しさで「ガクッと落ち込んだ」と言う寿以輝。しかし、すぐに「子供が生まれて運気が上がってきた」と気持ちを切り替えた。スパーリングも開始し、今月２９日には高知・サンピアセリーズの興行でエキシビションも行う。

　「家に帰るのが楽しみ。お風呂に入れたり、ひたすら笑かしている」とイクメンぶりを発揮しているが、第１子命名の際には父、丈一郎の提案で“大ピンチ”もあった。

　「まだ男か女かわからない時に一緒に名前を考えていたら、アホみたいなことしか言わない」。男子だと仮定した丈一郎のイチオシは「ジョイキ」。丈一郎の「ジョー」と寿以輝の名前にちなんだものらしいが「めちゃくちゃやから（一緒に考えるのを）やめた」と言う。結局、妻の優さんが中心となって長女を命名した。

　Ａ級デビューとなる１２月２４日は、優さんとの結婚１周年の記念日でもある。次戦では持ち前の強打に加え「スピードを意識してやろうと思う」と進化を目指す寿以輝は「僕がサンタクロースになります」と宣言。新米パパが、家族とファンに会心勝利をプレゼントする。