引退の大仁田「俺は死ぬまでプロレスラー」 11・3試合出場は否定
「プロレス・大仁田厚ファイナル」(31日、後楽園ホール)
大仁田厚(60)がNOSAWA論外をサンダーファイヤーパワーボムで退け、7年ぶり7度目の引退を白星で飾った。来場したファン、一人一人との最後の交流を終えた後、大仁田は報道陣に対して「最後のひと言を言うとしたら、俺は、俺は、俺は…死ぬまでプロレスラーです」と語った。
「また誤解されるかな?こんなことを言ったら」とニヤリとしたが、「3日後は絶対にありませんので。全金(今日の来場者に)返さないといけなくなりますので」と超花火プロレスから受けていた11月3日の大会出場オファーは受けないことは明言した。
「入ってた?お客さん」と確認すると、「一枚一枚のチケットがこんなにうれしく、重く、素敵に感じたことは43年間の歴史の中で初めてです。皆さん、どうもありがとうございました」と感謝した。
試合は鷹木信悟、KAIと組み、藤田和之、ケンドー・カシン、NOSAWA論外と対決。藤田との場外乱闘、有刺鉄線ボード、有刺鉄線バットと痛めつけられた大仁田だったが、毒霧などで窮地を脱すると、この試合合計7発目のサンダーファイヤーパワーボムでNOSAWAを撃破。初めて母・松原巾江さんが来場し、試合に先立って行われた引退セレモニーではリング上で涙の抱擁をかわした。
対戦を熱望したアントニオ猪木との試合はかなわなかったものの、闘魂を伝承した藤田との試合が実現し、「藤田選手と戦うことによって、アントニオ猪木さんに近づいたかな」とも大会に向けて語っていた。母、ファンに向けては「お袋、お袋、ありがとう!お前等、俺みたいな男に四十何年間、ありがとうよっ」と絶叫しレスラー人生に区切りをつけた。