福原辰弥は0-3判定負け タイでの世界戦、日本選手は24戦未勝利

 1回、ワンヘン・ミナヨーティン(右)のパンチを受ける福原辰弥=ナコンラチャシマ(共同)
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 「ボクシング・WBC世界ミニマム級タイトルマッチ」(25日、ナコンラチャシマ)

 WBC世界ミニマム級タイトルマッチが25日、タイ東北部ナコンラチャシマで行われ、同級9位で前WBO世界同級王者の福原辰弥(28)=本田フィットネス=は、0-3の判定で王者のワンヘン・ミナヨーティン(32)=タイ=に敗れ、王座獲得はならなかった。日本ボクシングコミッション公認のタイでの世界戦で日本男子は通算23敗1分けとなった。ワンヘンは8度目の防衛に成功した。

 今年2月にWBO世界同級王座暫定王座決定戦を制し、熊本のジムから初の世界王者となった福原。4月には高山勝成(仲里)の引退により、正規王者に自動昇格した。しかし8月に熊本・芦北町民総合センターで臨んだ山中竜也(真正)との初防衛戦で判定負けして王座陥落。そこからの再起戦が、タイに乗り込んでのWBC王座への挑戦となった。

 王者に続き、日の丸に先導されてリングインした福原。タイ特有の長いセレモニーを経て始まった試合では、序盤から積極的に打ち合う。サウスポーの福原は前に出てボディーを狙うが、48戦全勝の王者は動きが落ちない。4回終了時の公開採点では40-37が1人、39-37が2人とワンヘンがリードした。8回終了時には78-74、79-73、80-73と差が開き、福原が勝つにはKOするしかなくなった。右目上をカットしながらも最後まで前に出た福原だったが、ダメージを与えるパンチを当てられず大差の判定で敗れた。スコアは116―112、118―110、117―113。

 福原の通算戦績は31戦19勝(7KO)6敗6分け。ワンヘンは49戦49勝(17KO)。

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