元世界王者の内山高志が引退パーティー 来年ジムをオープン

 テレビカメラに向かってポーズを決める内山高志=ザ・プリンスパークタワー東京
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 ボクシングの元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者で日本人世界王者として歴代3位となる11度の防衛に成功し、7月に引退を表明した内山高志(38)=ワタナベ=の引退記念パーティーが4日、都内のホテルで行われ、約1000人の知人、関係者が訪れた。

 主な出席者はボクシング界から具志堅用高、ガッツ石松、村田諒太(帝拳)、八重樫東(大橋)ら。スポーツ界からは大林素子(バレーボール)、石川佳純(卓球)ら=敬称略=。また、金子大樹、三浦隆司、フアン・カルロス・サルガド(メキシコ)、ホルヘ・ソリス(メキシコ)の対戦相手からはビデオメッセージが届いた。

 内山は「3分の2くらいの人が来てくれればいいと思っていたら、声を掛けた人のほとんどが来てくれた。予想外ですね。うれしいです」と喜んだ。

 現在、来年にオープンを予定するジムの物件探しに追われる日々だという。「都心か、ちょっと離れるか、地元(埼玉県春日部市)にするか考えています。フィットネスにしようか、プロを教えるかも迷っているところ」と明かした。

 ランニングや時にはジムワークで健康維持に努めているという。「ボクシングを教えたりするのは好きなので、ジムをやれたらとは思っていた。近いうちに、できるだけ早く発表できればいいですね」と、第二の人生のスタート準備に忙しい。

 内山は1979年11月10日、埼玉県春日部市出身。花咲徳栄高でボクシングを始め、拓大に進学。05年7月16日、6回戦でデビューし初回TKO勝ちした。07年9月、東洋太平洋スーパーフェザー級王座獲得。5度の防衛後、09年12月に王座返上。10年1月11日、WBA世界スーパーフェザー級王者フアン・カルロス・サルガド(メキシコ)を12回TKOで下し世界王者となった。

 「ノックアウト・ダイナマイト」と呼ばれる強打の持ち主で、ケガにも悩まされながら14年12月にはWBAからスーパー王者に認定され、15年にはリング誌認定の「パウンド・フォー・パウンド」にもランク入りした。

 16年4月27日、大田区総合体育館でジェスレル・コラレス(パナマ)から2回に3度ダウンを奪われ2分59秒TKO負け。12度目の王座防衛に失敗した。同年12月31日、同級2位としてコラレスに挑んだが12回判定負けを喫して王座返り咲きに失敗した。

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