王者小原佳太が5回KO勝ちで初防衛 来年世界再挑戦へ「KOできてホッとしている」
「ボクシング・WBOアジア・パシフィックウエルター級タイトルマッチ」(14日、後楽園ホール)
王者・小原佳太(三迫)が同級5位の藤中周作(金子)を5回2分19秒KOで下し、初防衛に成功した。小原は19勝(17KO)2敗1分、藤中は16勝(11KO)8敗2分とした。
5回、攻勢を強めると右ストレートでダウンを奪った。立ち上がり、サークリングでしのごうとする相手をじわじわと追い詰め、再び強烈な右ストレートで倒した。何とか立ち上がろうとする挑戦者だったが、コーナーからタオルが投入された。
小原は「最後はKOできてホッとしている。注意して攻めたけど雑になってしまった。立ち上がりは(攻撃を)控えました。総合力で勝っている自信はあったので」と、作戦通りの展開だった。
三迫貴志会長は「日本での強さは証明できたと思う。WBOの世界ランクに入るようリクエストします。目指すのは本人も私も世界しかない。もう一度チャンスをつくりたいし、きょうの試合で資格十分と確信した。来年何とか挑戦できるようにしたい。(WBOウエルター級王者の)ジェフ・ホーンも防衛したばかりですし、挑戦したいですね」と、抱負を語った。