小関「打倒黒木」達成で2階級制覇 サウスポー対決に圧勝「燃える試合だった」 

 「ボクシング・WBC世界女子ミニフライ級タイトルマッチ」(17日、福岡市九電記念会館)

 WBC世界女子ミニフライ級タイトルマッチが行われ、1階級下のWBCアトム級王者で挑戦者の小関桃(35)=青木=が2階級制覇を達成した。アトム級で男女を通じて日本最多の世界王座17連続防衛中の小関は王者・黒木優子(26)=YuKOフィットネス=を寄せ付けず、3-0の判定で勝利。黒木は6度目の防衛に失敗した。戦績は小関が22戦21勝(9KO)1分け、黒木が23戦17勝(8KO)5敗1分け。

 狙いを定めてきた「打倒黒木」を大差判定で果たした。アトム級に続く新たなベルトを手にした小関は、「黒木選手にアウェーで勝つことが一番の目標だった。1日も妥協せずに練習し、最高の結果を出せた」と喜びをかみしめた。

 昨年11月に男女を通じて日本最多17度目の防衛を果たした後、「もう無名の選手とやっても、つまらない」と目標を見失った。そこで1階級上の王者、黒木にターゲットを絞った。「自分が一方的に望んだ試合。(防衛)回数を伸ばすより1階級上のチャンピオンに勝って、自分の殻を破りたかった」。

 初回から小関のペース。接近戦を仕掛け、王者を術中にはめた。「しっかりくっつけたら、こっちのもの」。強烈な左フックを何度も浴びせ、懐に入り込むとアッパーを連打。サウスポー対決で圧勝した。

 前日の調印式では、ドレスアップしてにこやかな表情だった黒木と対照的に笑顔すら見せなかった。「試合が注目されるのはいいことだし、キラキラとした強い選手に勝って初めて輝ける」。今後の闘いの場はアトム級かミニフライ級か。「ゆっくり休んで決めたい」と話した。

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